私の化石発掘体験

 

こんにちは!

南三陸町のディープな情報をお届けする『特派員ブログ』、化石担当の大森丈広(おおもりたけひろ)です。

前回は、『地質学のふるさと 南三陸』というテーマで、日本国内の『地質学』の歴史と、南三陸の関係を町内の地質年代を交えてご紹介させていただきましたが、

今回は、化石好きの私が実際に化石採集と調査に同行した際の活動体験に関してご紹介させていただきます^^

 

その前に、閑話休題。

私は子ども時代から『化石さがし』が好きでした。

近所でとれる『化石』に関して深い知識はなくただ、宝探しの感覚で化石を見つけては楽しみ、それは大人になって南三陸が国内の『地質学』の発展の中で重要な場所であることを知ってからも大きく変わらず、化石を見つけること自体を楽しんでいました。

そこからより『化石』の深い楽しみを知るきっかけとなったのが、地元南三陸に帰ってきて、南三陸で仕事をするようになり、知り合う事が出来た『化石好き』という共通項でつながった大学の先生、学生、そして南三陸町の仲間との交流や化石採集・調査などの体験でした。

 

私の化石発掘体験

現在の私は休みの日があれば、海岸線、山の中問わず化石探しを行うほど『化石』さがしを楽しんでいますが、今回は2つの体験談をご紹介させていただきます。

 

Case1:大学の先生の調査への同行

南三陸が国内の『地質学』の発展の上で重要な地であることは前回お伝えしましたが、今現在も南三陸地域の化石などの調査・研究を行っている学者の方はいらっしゃり、そういった方々の調査に同行させていただく機会が何回かありました。

こちらは、南三陸町内の島で見つかった脊椎動物の化石に関しての追加調査に同行させていただいた際の様子です。

地層に含まれる化石を観察

地層に含まれる化石などの状態を記録

見つかった脊椎動物の骨の化石

 

Case2:化石好きの仲間との化石観察・採集

ある時は一人で黙々と化石探しをすることもありますが、やはり化石好きの仲間との化石さがしはとても楽しくいつも時間を忘れてしまいます^^

こちらは海岸線で見れる化石の観察会の様子。
南三陸地域の沿岸では多くの化石を見つけることが出来ます。

地層に含まれる化石の観察

岩の表面にも化石がたくさん

目を凝らして化石を探す様子

観察会の後にそのまま、私有地での化石採集。
土地所有者の許可をいただき、発掘しています。

小一時間で見つけた化石

 

南三陸に帰ってきて、改めて化石の魅力を知った

先生方の調査への同行をきっかけに、南三陸地域で見つかる化石の『地質学』的な意味での重要さ、知識を教えていただいたのがひとつ。

もうひとつが、化石好きの仲間との交流、化石発掘体験を通じて感じた『楽しい』という気持ちがさらなる化石の楽しみ方を知ったきっかけでした。

南三陸に帰ってくるより以前の私と帰ってきてからの私で比較した時、より南三陸の『化石』に魅力を感じているのは後者の私で、そういった実体験を持って『南三陸町内外の多くのひとへ、この魅力を知ってもらえたら』という思いを同時に持つようになりました。

そう言った意味で、趣味と南三陸の魅力の発信として現在は『化石さがし』を行っています笑

 

次回に関して

今回は化石発掘体験を通じて私が感じた『化石』の深い楽しみへのきっかけに関してご紹介させていただきましたが、次回は実際に南三陸で行われている『化石発掘ツアー』を通じた教育的な価値、観光的な価値に関してお話できればと思っています。

それでは、また!